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スクリーンキャプチャの証跡は簡単で有効な手段

スクリーンキャプチャとは、ユーザのPC上の画面をキャプチャして画像として保存することを指します。デジタル証跡(ログ)には2つの形式があり、1つはテキスト形式で、例えばPCのログイン/ログアウト・ファイル操作・メール・印刷・ウェブ閲覧・ソフトウェアの使用記録などが含まれます。もう1つは動画/画像のデジタル記録です。2つの形式の記録にはそれぞれ長所と短所があります。当然ながら2つを組み合わせることができれば最適です。では、どのような場合にスクリーンショットを残す必要があるのでしょうか?実際には、企業の実際の状況によって異なります。

以下にいくつかの実際の例を示します。

  1. 機密ファイルを含む会社のPCに保護されていないPCからアクセスする場合:コロナ禍の影響で在宅勤務が増えており、従業員が自宅のPCからVPNに接続して会社のPCを操作するケースなど。
  2. 機密ビジネスデータを含むノートPCを持ち歩く場合
  3. 顧客個人情報が含まれるウェブページやドキュメントを開く場合
  4. 特定のソフトウェアを起動する場合:例えば設計図を開くプログラムを起動する場合は、通常スクリーンショットが必要で、特に機密ファイルを開く場合はスクリーンショットがより必要になります。
  5. 入社直後や退職直前の従業員のPC:通常、新入社員や退職直前の従業員についてはセキュリティレベルを上げることをおすすめします。一般的な制御以外にスクリーンショットもセキュリティを強化するための有効なツールの1つです。
  6. インスタントメッセンジャーアプリの会話内容:ニュースや一部の告発事件では、当事者がLINEのスクリーンキャプチャを見せることがよくあります。LINEはトーク履歴をエクスポートできますが、改竄の疑いを軽減するためほとんどの人がトーク履歴ではなくLINEのスクリーンキャプチャで提供します。

上記は多くの場合の例ですが、スクリーンキャプチャは必ずしも絶対必要な訳ではありません。すべては企業の需要に応じて変わってきます。ただし、有効なコントロール方法がない場合、スクリーンキャプチャの証拠を保持することは簡単で効果的な方法です。

TSFスクリーンキャプチャ機能の説明

TSFのスクリーンキャプチャ機能は、リモート機能モジュールのスクリーンキャプチャモジュールに属しています。下図で例を説明します。

  • 画像カラー
    TSFのスクリーンキャプチャモジュールは16色・256色・フルカラーの3つのカラーで取得することができ、キャプチャされる画像サイズが異なります。
  • 画面撮影間隔
    指定した秒数間隔でスクリーンショットを撮影します。一般的に、間隔が短いほどキャプチャされるスクリーンショットが増えて画像が多くなるため、ハードディスクの使用空間も増えます。 TSFシステムは撮影された画像の前後を比較して、変更がある部分のみを記録することでスペースを節約します。
  • 画面単発撮影
    指定操作をトリガーにして、操作が発生する度に操作画面を1枚キャプチャします。
  • 画面連続撮影
    指定操作をトリガーにして、操作が発生すると連続撮影して操作ソフトウェアが終了してから停止します。

イベント項目:TSFでは、異なる使用シナリオに応じて多様なスクリーンキャプチャイベント項目を提供しています。

  • ウィンドウ切り替え時画面単発撮影
    各種ソフトウェアの切り替え時に画面をキャプチャします。例えば、WordからExcelに切り替える際に1枚、そしてLINEに切り替える際にまた1枚キャプチャします。
  • 固定画面連写
    一定時間ごとに画面をキャプチャします。何らかのアクションを行っていなくても、固定時間間隔で画面をキャプチャします。
  • ウェブ閲覧
    特定のURLにアクセスした時に画面をキャプチャするように指定できます。
  • Officeファイル
    Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointを使用する時にスクリーンキャプチャを実行します。
  • クリップボード
    Ctrl+Vやコピー機能を使用する時に現在の画面がキャプチャされます。(ここでキャプチャされるのはクリップボードの内容ではありません)
  • Webメール
    ブラウザでYahoo・Hotmail・Gmailの3つのWebメールにログインする際に画面をキャプチャします。
  • Outlook
    Outlookを使用する時にスクリーンキャプチャを実行します。
  • エクスプローラー操作
    エクスプローラーを使用する時にスクリーンキャプチャを実行します。
  • オンライントーク
    インスタントメッセンジャーアプリを使用する時に、スクリーンキャプチャを実行します。
  • ソフトウェア実行
    特定のソフトウェアを起動する時に画面をキャプチャするよう指定できます。

TSFのスクリーンキャプチャは前述の機能とポリシーを合わせて使用できます。例えば、スクリーンキャプチャ専用のポリシーを作成して、一般的な制御に加えてスクリーンキャプチャ機能を別途有効にし、実際のニーズに応じて設定することができます。異なるユーザが異なるキャプチャを必要とする場合は、個別にポリシーを作成して制御することもできます。

スクリーンキャプチャモジュールのキャプチャ機能に加えて、TSFのEDRモジュールにも動的なキャプチャ機能が提供されています。例えば、印刷制御で印刷後にファイル内容を画像ファイルで保持することに加えて、EDRモジュールでは操作が行われたことをユーザに通知してスクリーンウォーターマークを表示しした上、さらにスクリーンキャプチャ機能を起動します。これらのモジュールにスクリーンキャプチャ機能を追加することでログのカバー範囲を広めてさらに詳細な記録を可能にします。

※上記には一部開発中の機能が含まれています