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簡単で便利なファイル暗号化ツール「File Locker」

新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、在宅勤務も新たな働き方として定着してきました。それゆえ、在宅勤務の脆弱性もハッカーのターゲットになりやすくなっています。研究によるとアジア太平洋地域のネットワーク攻撃は今年53%増加しました。企業にとっても、新たなセキュリティ観点から機密ファイルの保護とアクセス権限管理に取り組む必要が出てきおり、現在セキュリティ対策を実施するのに不可欠な重要課題です。

File Lockerは、ファイルのランサムウェア被害やデータの盗難を防ぐために、台湾版X-FORT 7.0 から追加された新機能です。本機能はファイルを保存すると同時に自動的暗号化することを特徴とし、ユーザの作業習慣に影響を与えず、Officeなどさまざまなファイル形式やファイルのカテゴリ設定に対応しています。リモートワーク時でも機密データの安全性を確保してファイル保護能力を全面的に向上させ、ファイルのハッキングリスクを低減し、重要な機密データを保護することができます。

ファイル暗号化

重要な機密情報を管理して悪意ある者に渡ることを防ぎ、情報漏洩の損失を防止します。近年のランサムウェア攻撃では、ハッカーは暗号化されていない情報を企業から盗み出して秘密情報の非公開を条件に高額な身代金を要求します。機密情報には管理情報・財務情報・業務秘密・顧客情報などが含まれます。この対策には「暗号化」が最も効果的な解決策の1つですが、現在は企業内でのファイル暗号化はさほど普及しておらず、暗号化システムの導入障壁がかなり高いです。(例:ユーザ操作習慣の変更、明確なファイル暗号化ポリシーの欠如、暗号化システムと企業内システムの統合が困難、完全な監査ログの不足など)

X-FORTのFile Lockerは、シンプルかつ便利な操作インターフェースを備えており、ユーザには重要なファイルを定義する権限が与えられます。ユーザがファイルを保存すると自動的にファイルが暗号化され、ユーザの作業習慣に影響を与えません。暗号化されたファイルは、暗号化したユーザまたは権限を持つ人物のみが編集できるようになっており、対応するアイデンティティの持ち主だけが暗号化されたデータを編集できるようになっています。

ファイル出力フィルタ

「コンテンツフィルタ」は、管理者が定義したフィルタルールに基づいてフィルタルールに一致するキーワードファイルを検出し、その情報をログにタグ付けして、以降は監査目的で参照できるようにします。フィルタルールの形式は正規表現(Regular Expression(Regex))をサポートしており、異なるフィルタルールの組み合わせにより、企業のさまざまな状況での制御が実現できます。

TSFと組み合わせて外部デバイスへの書き出し・メール送信・インスタントメッセンジャーでのファイル転送を行う場合でも、平文/暗号化ファイルによらず内容をフィルタリングすることができます。また、禁止用フィルタルールを設定することで、ファイルの書き出しをブロックしたりログやバックアップを保存したりできます。

ファイル盗難を恐れない

多くの情報漏洩事件の主な原因は人為的要素によるものです。研究によると、情報漏洩のうちわずか3%のファイルしか暗号化保護されていないことが明らかになっており、企業が機密データに対してセキュリティ意識を欠いていることが浮き彫りになっています。機密データは企業の重要な情報資産であり、適切な保護措置が必要です。

X-FORTのFile Lockerは、OSシステム用ファイルを避けた特定フォルダの自動暗号化や全ハードドライブのファイル暗号化機能も有しています。どのデータを保護すべきかもわからないユーザにも適しています。ノートPCが紛失した場合でもデバイス内のデータ漏洩を防ぐことができ、ファイルの内容を確実に保護します。万が一ファイルが誤って第三者によってPC経由で送信された場合でもTSFの暗号化保護が適用されるため、第三者がファイルを強制的に開いても実際のデータ内容が読めずデータの機密性・完全性・アクセスの安全性が保護されます。

※ File LockerはX-FORT 7.0の新機能モジュールであり、現在開発中です